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魔族と人間について

ジーソ「ん、フレイヤ。今日は遅かったな。アリスは今外してるぜ。」

フレイヤ「そ、そうですか…ごめんなさい…今日は魔物に襲われちゃって…」

ジーソ「っ!?だ、大丈夫なのか!?怪我は…」

フレイヤ「してないですよ!ただ、数が多かったのと、…ちょっと、怖くて…」

ジーソ「…そうか、とりあえず、無事でよかった。……そういえばさ、」

フレイヤ「はい?」

ジーソ「お前、オレの事怖がらなかったよな。」

フレイヤ「えっ?そ、それ、いつの話ですか!?」

ジーソ「初めて会った時。」

フレイヤ「ず、随分前ですね…でも、そうですね。」

ジーソ「だろ?オレは魔族だって事、隠しも何もしなかったけど、平気だったよな。やっぱり、アリスがいたからか?」

フレイヤ「それも…ありますけど、なんだだか平気でした。」

ジーソ「は?」

フレイヤ「なんとなく、怖がる事はないかなあ…、って。あ、でももしかして、やっぱりアリスさんのおかげでしょうか?」

ジーソ「かもしれねーよな…」

フレイヤ「ジーソさんも、何かありましたか?」

ジーソ「オレに?」

フレイヤ「はい。なんだか、少し悩んでいるような…?」

ジーソ「悩む、っつーか…考えてただけ。聞くか?」

フレイヤ「はい、お願いします。」

ジーソ「…オレはさ、魔族である事に誇りを持ってる。どれだけ恐れられようとも、な。」

フレイヤ「確かに、普通であれば、ジーソさんはあたしの街に来ることも出来なさそうですよね。」

ジーソ「ましてやオレは悪魔とか、魔王とか、そういう系列だぜ?こうやって、ツノとか羽とか隠せなかったらと思うと、それだけでヒヤヒヤする。」

フレイヤ「他の魔族の人って、ジーソさんみたいじゃなくても、ツノを引っ込めたりとかはできないんですか?」

ジーソ「あー、わかんねーけど…いや、いる。そういう奴はいるはず。どっかで聞いたんだ。なんだったかな…」

フレイヤ「あ、ああああいいですよ!無理に思い出さなくても…!」

ジーソ「…うん、無理だ。悪い。とりあえず、オレは本来こうやって、人間といるとか村以外では無理なはずなんだよ。避けられるか、追い払われるか、虐められるか、…食われるか。」

フレイヤ「えっ、ジーソさんって、動物系じゃないですよね?」

ジーソ「あっ、そ、そうだ!オレは違う!だから…今のは魔族!オレ限定じゃなくて!」

フレイヤ「ですよね!…えっと、食べられるのは…この前の…」

ジーソ「ああ。まさにあそこだな。動物系の魔物の魔族。」

フレイヤ「あ、ジーソさん、顔色が…」

ジーソ「ああ、大丈夫大丈夫。思い出しただけだよ。それに初めてじゃないし…。オレ、やっぱ今でもあそこの食文化否定できないんだよな。」

フレイヤ「そ、そうなんですか…?」

ジーソ「ああ。あそこの考え方ってさ、すっげー人間的なんだよ。」

フレイヤ「えっと…動物を捕まえて、食べる…とか?」

ジーソ「それは普通の動物もやるよ。養殖とか、家畜とかだな。」

フレイヤ「な、なるほど…!」

ジーソ「あそこだってそうやってただろ?本来ならオレは種族こそ違えど同じ魔族。怒るべきなんだろうけど…いや、怒ったけど……思ったより、っつーか…」

フレイヤ「あまり、怒れなかった…?」

ジーソ「そうなんだよ。やっぱオレが魔族の中でも人間寄りの生活をしてるからかな…それ以前に、それが人間の生きる方法だって…」

フレイヤ「ま、待ってください待ってください!魔族の中でも、生き方…ってあるんですか?」

ジーソ「もちろんあるぜ。基本的に魔族っつーのは魔物と人間の姿と力を持つ者の事を言うけど、どっちが強いかは関係無い。限りなく魔物に近い奴もいれば、その逆もある。オレは半々だな。」

フレイヤ「じゃあ…ニウラさんとかは?」

ジーソ「あいつか……窓とか開いてねーよな?」

フレイヤ「あ、えっと…大丈夫です。」

ジーソ「そっか。なら続けるぞ。あいつは特殊なんだよな…一応、半々かな。所々獣に近いけど、結局人間っぽいとこもあるし。脳みそは完全に獣だな。」

フレイヤ「フフッ…いいんですか?そんなこと言っても…」

ジーソ「だって事実だろ。あいつバカだぜ?ただの野生児。」

フレイヤ「も、もう…やめてあげましょう…?」

ジーソ「そうだな、話が逸れる。で…そうそう、魔族の種類だったな。あ、でも今の話、少し関係あるぜ。魔物の成分が多いほど、バカ。人間の方が頭良いんだ。」

フレイヤ「【き、切り替え早いなあ…】そ、それって具体的に…?」

ジーソ「勉強とか。言い逃れできねえ程度に頭良い奴はみんな人間だぜ。たまに魔族もいるけど。」

フレイヤ「ま、まあ、人それぞれ…ですよね?」

ジーソ「そうっちゃそうなんだけど…やっぱ人間の方が昔っから頭良いみたいで、オレ達人間と暮らす魔族はその人間の知恵に助けられてんだよ。」

フレイヤ「知恵…?豆知識…みたいな?」

ジーソ「そんな細かいもんじゃねーよ。例えば…家を作ること。」

フレイヤ「家!?」

ジーソ「そうだよ。だって人間ぐらいだろ?わざわざあんな綺麗に立てるのって。あと、道具を使う事だって。」

フレイヤ「あれ、で、でも、魔族だったら、魔力で色々できないんですか?」

ジーソ「できるよ。やろうと思えばな。でも、小さければ小さいほど幼すぎて何もできなかったり、1度魔力が切れたらしばらく何にもできなかったりしたら困る。でも普段から人間と同じように、魔力を使わない生活をしていればそんな事はないし、いざという時、それかその仕事をちょっと楽にしたい時とかに有効に使える。」

フレイヤ「えっと…もしかして、あたしが火を自分でつけるみたいな…?」

ジーソ「そう!それだよ!お前みたいな生活をオレ達はしてるわけだ!人間様からの知識のおかげでな!」

フレイヤ「…ジーソさん達の村は、ですよね?」

ジーソ「あ、ああ、そうだな…。でも悪い事は無いぜ。人間に迫害される事も、こっちがする事もなく、普通に暮らせる。実際、オレ達は魔族の中でもかなり豊かな暮らししてると思うぜ。」

フレイヤ「詳しいんですね…って、当たり前ですね」

ジーソ「いや、これはクラスで習うだけだよ。必須項目だ。…まあ、苦手な奴が多いけど。」

フレイヤ「ジーソさんは得意なんですか?」

ジーソ「ああ。だって面白いだろ?」

フレイヤ「フフッ、そうですね!」

ジーソ「えーっと、あれ、元々何の話だ…?……あ、魔族が人間の食料になってた話か。あそこじゃあ魔族は人々に迫害される存在だったわけで…でもオレはこうして普通に魔族として堂々と生きてる。なんか不思議だな、ってさ。お前もアリスも怖がらないし。…あ、アリスはもうすでに精霊と会ってたもんな。」

フレイヤ「もしかして、自分が魔族として生きる、って事に何か思うところでも?」

ジーソ「ま、そういうことだな。でもお前に色々話したら忘れてたことも思い出してすっきりした。サンキュー、フレイヤ!」

フレイヤ「あ、あたし、何にもしてませんよ…?」

ジーソ「いいんだよ!オレはすっきりしたから。あー、やっぱ何か悩んだら誰かに話すのが1番だな!」

フレイヤ「フフフッ、あたしも聞いてて楽しかったですよ?」

ジーソ「ん?じゃあもっと聞かせてやるよ!魔族と人間の違い、ってのは医療でも大事だからな。」

フレイヤ「あっ、じゃあ、ぜひお願いします!」



アリス「…入りづらい……自分の家なのに…」
ジーソさんとフレイヤさんも仲が良い。
普段こういうのはアリスとジーソで話すけどフレイヤが何にも知らない、ってわけじゃない。
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フレイヤが庇って立ち向かう

「「フレイヤ!?」」
アリスさんとジーソさんがあたしの名前を呼んだ。
2人とも、バリアの中に閉じ込められてるみたいだった。
「アリスさん!ジーソさん!ご無事ですか!?」
「いやあたしらは無事なんだけどね!?動けないだけで!」
「フレイヤ下がれ!!相手できるのかよ!」
「ハハッ…小娘、大して強くない魔力で何ができる?」
目の前の相手があたしに言う。
…手足が、震える。
「ほーら言わんこっちゃない!とりあえず、その…このバリア取れない!?そしたらあたしらが…」
「いえ!」
あたしはアリスさんの言葉を遮った。
「あたしがやります…!」
「無理だフレイヤ!いいからせめてオレらの後ろに…」
「あたしがやりますっ!」
ジーソさんの言うことも無視して、相手を睨む。余裕でニヤニヤと笑っている。
「無力な者は無力でしかない…教えてあげる」
その手には冷気が込められていく。
「危ない!!」
「ひゃああっ!?」
後ろから声がした。でも、その前に
「フレイムウォールっ!!」
あたしの目の前にできた炎の壁がそれを阻む。
「何…!?」
相手が慌ててる。あたしがしっかりしなきゃ!
「あなたが氷が得意なら、あたしにだって勝機はあります…!」
手の中と心の中で炎を燃やした。
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