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「お願い守って!フレアスター☆」第1話

「管理番号、09-17、フレイヤ!」
「はっ、はいぃっ!!」
とある近代国家のとあるマンションとある部屋。
そこで響いたアナウンスに跳ね上がった少女は、モニターの前へ立った。
「あなたには今日から、やってもらう事があるの。」
「え、えっと…な、何ですか…?」
「異世界にある『みどり町』。そこを守る役目よ。」
第1話 あたしはフレアスター!?守るってどういう事ですか?
「ま、も…る…?」
「そうよ。こちらから援護はするから…」
「むっ、無理無理!!無理です!!あたしには無茶ですよぉ、アリスさん!!」
少女はモニターに映るシルエット…自分の大家に訴えかけた。
大家、という言い方は異世界に合わせたものであり、この世界での名称は『マスター』である。
この国家において、マスターとは管理職であり、このアリスという人物もその一員であり、
少女の住む一帯のマスターであった。
一般国民はマスターを通じて全て国家に管理されている存在で、素性は明かされない。
事実、アリスの事も子供のような声とシルエットがあるのだが、実際の年齢等は謎である。
閑話休題、アリスは少女の反応を予測していたのか、クスクスと笑うがその後も特に
何もなかったかのように話を進める。
「大丈夫よ。あっちには魔法とかないから。」
「魔法が…無い?」
「うん、だからあたしらが行くまででもないの。
あなたの使命は、こちらから支給される魔法を使って無力な町、みどり町を守ること。」
一旦話は終わったかのように一息つかれた少女だが、彼女にとってはわからない事だらけである。
なぜ異世界などを守るのか、その支給される魔法は何なのか、
そもそも何から守るというのか…
しかし、どれもうまく口から出てくれなかった。
その間に、コトンと音がした。
その音はモニター横の支給口からだ。
普段は資金や荷物が圧縮されて出てくるところだが…
今回は少し芽吹いた小さな種のようだ。
「それがあなたに支給する魔法よ。」
「これ、は…何かの種…ですか?」
「うん。その力が必要な時、教えてくれるはずよ。
それはまだ使ってない新品だから、いろんなこと覚えさせなきゃね。」
アリスのその声と同時に、少女は自らの足元が光っていることに気がついた。
「えっ、ええええぇ!!??」
「大丈夫大丈夫!あっちは面白いよ。
こっちの世界とどこかリンクしててね、きっとあなたの知っているそっくりさんとか
いるわよ~」
「あ、あのっ、面白いってそういう…ひっ、
きゃぁぁぁぁぁあああ!!??
あっという間に少女の目の前は真っ白に染まってしまったのだった。



目を開けると、目の前にはモニターがあることは変わらず、
内装がどうも変わっている部屋にいるようだった。
いつもの見慣れた真っ白な部屋ではなく、茶色より黄色に近い、何とも言えない色を中心に、
様々な色がその部屋を彩っていた。
そしてなにより、モニターの形状も、今まで通りの壁に張り付いているようなものとは
違うのだ。
完全に分離され、立体的になっていた。
また、声のする場所もいつもとは違うようだ。
「すごいでしょ?ここが異世界よ。」
「ここが…」
「ああ、あなたそろそろ学校に行かなきゃ!」
「がっこー?」
少女はがっこーという聞き慣れない言葉に首をかしげると、モニターに字が映し出された。
学ぶ、校?
「これでがっこう、よ。伸ばすんじゃなくてがっこ"う"ね。発音は別として。
同年代が集まる、この世界の教育機関。
あなたの年齢と学力を考慮すると、そこに入る事になるわ。」
そこってどこだろう?
と少女が辺りを見渡すと、後ろのテーブルの上に
一枚の紙と小さなカードが置かれていた。
入学案内、と書かれた紙と…
「灰園…ほの…あ?って、これ、あたしの…」
「そりゃそうよ。だってそれあなたのだもん。」
学生証、という文字と灰園ほのあという文字、
そして自分の顔写真が貼ってあるカードだ。
「ここではあなたの名前は浮いちゃうもの。
偽名よ偽名。あなたはほのあ。」
少女…ほのあは小さく頷いた。
「あなたは転校生…えーっと、
途中転入者として扱われるから、ひとまずそこに行って!
この世界、あなたの年齢だと教育機関に入ってないといけないから面倒なんだけど。
朝食を送るからそれを食べて、
玄関の方に服と荷物を置いたから、それ着て持って地図の場所!
最悪、おんなじ服着てる集団にでもついていけばいいわ。」
ペラペラと話された内容を、ほのあは真剣に聞いていた。
とにかく、今何をすべきかわからなくなると困るのだ。
急いで!!あと30分で出なきゃ!!と言われている。
マスターの言う事は聞かなければならない。
すると、ピンポーン、などと音がした。
聞こえてきた方はドアの場所であり、小さなモニターに人が見える。
ひとまずはそのドアを開けると見知らぬ男性が立っており、
「灰園ほのあさんですね。それでは。」
と言われ、何かの箱を渡された。
呆然としながらも鍵をかけ、モニターの前に持って行くと
「早く開けて!」
とアリスに言われ、ほのあが開けてみると、
そこには圧縮を解かれた2つの大きなおにぎりが入っていた。



「灰園、ほのあです!えっと、好きな事…あっ、花を、見るのが好きです!………よろしく、お願いします!」
ほのあはペコリと頭を下げる。と同時にまばらな拍手が起こる。
名前と、好きな事を言えと大人…先生に言われた彼女はここまで言われるがままに行動していた。
アリスに言われた通り、支給された自分のと同じ服を着ている人達について行くと、
大きな建物が見えた。
そこである男性に見つかり、灰園ほのあである事を確認されると
そのままついてくるように言われたのだ。
そして合図まで待機していろと言われたのでその通りにし、
また先生の指示通り、自己紹介をしたまでだ。
【ひ、人が…こんなにたくさん…!?】
異世界ではこれが普通なんだろうか。
ほのあにはおよそ40もの人間に一斉に注目されるような経験は今までなかった。
顔を真っ赤にしている事を自覚しながらまた、先生の指示通り、指された場所に行く。
これまた見たことのないものだが、他の人達を真似するようにイスとテーブルとして扱った。
「それでは、大事な事を話すのでよく聞いてくださいね?」
ほのあはじっとその話に耳を傾けた。



数時間後、たくさんの人間がいた部屋…教室、からは人がほとんどいなくなった。
今日は3時間の完全下校、であるらしかった。
何かの式典に出席した後、大量の本が配られ、また担任、という立場の先生からも、
少しこの場所の説明を受けたところだった。
ここは町立みどり町中学校、という教育機関であり、
自分は2年という位の4組というグループに属する事になるらしい。
なんとかこの辺りまでは理解できたものの、ドッと疲れが出てきてしまい、自分の席にてひと休みをしていた。
「これから…あたし、大丈夫かなあ…」
「ありゃ、まだ人がいたわ。」
聞き覚えのある声に、ほのあは顔を上げた。
顔こそわからないが…声はあの、アリスのものではないか!
「あっ、あなたは…」
「ああ、あたし?あたしはこのみやあいり!」
その人物は、小野宮愛理、と書かれた学生証を見せた。
「家、どっち方面にあるの?」
「えぇっ!?えっと、た、たぶん…」
ほのあは席を立ち、窓を見た。すると、先ほど見覚えのある道を見つけた。
「あ、あっち…?」
「あっちね。あたしもそっちの方だわ。
せっかくだから一緒に帰らない?ついでにわかんない事あったら教えるから。」
「は、はい…」
ほのあは愛理と共に窓を離れ、自分の支度を始めた。
少し落ち着いた思考により、彼女がアリスの言っていたそっくりさんであることは、
簡単に予想がついた。



「お、おかえり!」
「た、ただいま戻りました…」
やっと自分の家…ではないが、その面影の残る場所に戻ってきたほのあは足元をふらつかせた。
「随分ヘトヘトだね、たいした時間経ってないのに。
いいよ。思いっきり休みな。ソファーにでもボーン、って。」
普段なら遠慮するところだが、疲れ切っていたほのあはその言葉通り、
ソファーに身を投げた。
「アリスさんのそっくりさん…いましたよ…」
「ホント?やっぱり?」
「おんなじ声でしたし、たぶん、髪型も…」
「あぁ、顔もないのによくわかったわね…っても、わかるか。」
疲れてはいるが眠くならないほのあは、しばらく黙ったあと、体を起こした。
少しは疲れが取れたようだった。
「アリスさん…まだいますか?」
「いるよ?ずーっと。」
「その…あたし、これからどうすればいいんですか?
あの、学校、という場所に行けばいいんでしょうか…」
「まあ、それはその通りではあるんだけど、本来の目的を達成するための土台というか。
でも過酷労働とかさせたいんじゃないわ。
カフェとか行ってみたらどうかしら。」
「カフェ、って…えええ!!??そ、そんな場所に…?」
ほのあが飛び上がったのも無理も無い話である。
カフェなんて一般人の行くところではない。
それこそアリスのような…位の高いものしか行けないところである。
「言っとくけど、元の世界のカフェとは違うのよ。
てか、この世界自体食料とかは自分で外に出て買うだけじゃなくて、
外で食べて家に帰る事もあるの。」
「い、家で支給品を食べるんじゃないんですか!?」
「そっちはね。ひとまずポスト見ておいで。
必要なものと、それとは別に地図置いといたから。」
「えっと、ポスト、って…」
「ちょいとドア開けて直ぐ右にある赤い入れ物!」
アリスに言われた通り、ドアを開けて直ぐ右を見るために
外に履く靴を置くというスペースを踏まないように重心を置くと、
確かに赤い入れ物があった。
中にあったものを全て取り、中身を確認した。
「うん、正しく入ってるわ。」
「これは、何のシステムなんですか?」
「宅配とか、郵便かしら。
この世界の文明はちょいとズレていて、これからそっちに物資を送るときは
この方法や、今朝のような方法になるのよ。」
今朝のような…と考えて、毎日見知らぬ人物と顔を合わせねばならないと思うと少し不安になったほのあだが、
その気分を晴らすためにもこの世界のカフェに行ってみることにした。
「ああ、でかけるんなら、その種の使い方でも。」
「あっ、ぜ、ぜひ!教えてください!」
「ぎゅっと握って、呪文」
「えっと…呪文?」
「そう。なんか適当に
適当!?
以上。
以上!?
なんて投げやりな。ほのあは今言われたことから他に何か分かることはないか考えてみるが、
どう足掻いても種を握って適当になんか言え、以外のことはわからない。
「あ、なんかドーンって決める時も
おんなじ呪文ね。」
ついでのように付け足された言葉もたいした意味を持たなかった。
「あの、そんなに単純なものなんです「んじゃ、いってらっしゃーい」アリスさーーん!!??」
あっという間に通信を切られてしまい、1人取り残されたほのあは、仕方なく改めてカフェに向かって家を出た。



「ご注文は…」
「えっと、ミルクココアと、ホイップパンケーキを、お願いします!」
「かしこまりました。どうぞごゆっくり。」
ガチガチに固まっていた体を少し解いて、あたりを見渡すと、自分と同じくらい、またはその上、下までもが
楽しそうに過ごす空間だった。
通貨は何なのか、自分の荷物を見てみると、それらしきものがいくつか入っており、何とかなりそうだ。
ゆったりとした音楽に女子の声が響く。
しばらくすると、頼んだものが運ばれてきた。
軽く礼をした後、恐る恐るナイフを入れ、口に運ぶ。
「んんん!」
美味しい!と声が出てしまったが、口を閉じていたおかげもあってあまり響かず、ほのあは次々と口に運んだ。
【供給食料以外で、こんなに美味しいものが食べられるなんて…!】
別に、パンケーキやココアを口にしたことがないわけではないのだが、
それ以上に美味しく感じた。



大いに満足したあと、貨幣に書いてある数字を頼りに代金を払い、店を出たところだった。
ドオオオォォ…ン…
と、大きな音がした。
「ひっ!?」
そこそこの声量が出たが、対して目立たない。
なぜなら周りはもっと大きな声をあげていたのだ。
「とにかく逃げろーー!!」
「れんか、れんたーーーっ!!」
「ちょっと何やってんだ、お前も逃げなさい!!」
「へっ、はっ…」
ほのあも急かされ、急いで逃げようとしたときだった。
お願い…誰か…
…を…



「ど、どうしよう…」
「れんた、手、離さないでよ!逃げれるところ、ある?」
「な、無い…」
「ほんとに!?どっか、あるでしょ!?」
どこかの路地裏、迷い込んだ姉弟がじっと座り込んでいた。
ドォン…ドォン…
"ソレ"の足音が近づいてくるのが分かる。


「追いつかれたら、僕もれんかもまとめて潰されるかな…」


「やだよ!ここにいたらたぶん見つかんないし、そうそう踏まれないよ。」


そういいながらも、小さな姉は弟を抱きしめじっと自分の体の震えに耐えていた。



【お願い…誰か…

私たちを…】

守って!!



ほのあはハッと足を止めた。
いつの間にか、周りに人はいなかった。
そして暗くなったのを感じて、自分の上を見ると、
"ソレ"が自分を踏み潰すかのように振り上げられていた。
【どうしよう…!】
そうは思いながらも、ほのあはしっかり種を握っていた。
そしてぎゅっと両手で握りしめ、何か、何かを…

フレアスター!!


瞬間、種から溢れた光が自らを包み込む。
握っていた種は芽吹き、育ち、片手で掴めるほどの長さになった後、花をつけた。
それが杖である事はよくわかった。
それと同時に、浮遊感を感じて身をまかせると、
自分の衣服が変わっていくのを見た。
今まで来ていた暗い色の服は鮮やかなピンクを基調とするようになり、最後にフードを被せられた。
自分を中心に風が起きると、振り上げられていた足はそれに弾かれた。
少し前が見づらいが、ソレは狼のような身体に蜘蛛のような形の足を持つ、真っ黒なモノであった。
「えっ、まさか、アリスさんが言っていたのって…ひゃあっ!?」
先ほど振り上げられたのとは逆の足が横から襲って来たのを思わず避ける。
普通なら避けれるはずもないようなものを避けてしまったのを実感して、
疑念を確信に変えた。
こんなモノと、戦えと…!?
ほのあは誰にも見えない顔を真っ青にした。
ひとまずはここから移動しなければならない。こんなところにいたら足がクリーンヒットしてしまう。
後ろに下がろうか、そう思ったがもしかすると懐に入った方が安全かもしれない。
そう思い、ほのあはバケモノに飛び込んだ。
…すると。

「うわあああぁぁぁ!!」


右の方から、悲鳴混じりの泣き声がした。
「…誰か、いるの…?」
ほのあはバケモノが自分を見失っているのを確認すると、その泣き声をたどっていった。
すると路地裏で、2人の小さな子供が抱き合って怯えていた。
「だ、大丈夫!?」
「え、ひ、人だ…」
女の子の方が目に涙を溜めた状態でこちらを見ると、
泣いていた男の子も声を出さなくなった。
「どうしたの?」
「い、急いで逃げたら、逃げられなくなって…」
この場所から察するに、真っ先に逃げたはいいが、この場所に隠れ込み、このまま動けなくなってしまったのだろう。
よく無事でいたものだった。
「怪我はない?」
「無い。れんたも?」
「無い…」
ああよかった、と胸をなで下ろす。
しゃがんでいた足を伸ばし、じっと上部のバケモノを見た。
【これが、守る、…って、事?】
怖くもあったが、同時になんとしてとやり遂げねばならない、そう思った。
「…待っててね、きっと、逃げれるようにしてあげる。」
そういって地面を蹴る。
自分の体が浮く事は、さっき足を避けたときに確認済みだ。
バケモノの腹にあたる部分に杖をかかげると、炎の球が出た。
腹なんぞを焼かれたバケモノは大きく後ろに下がり、ほのあを目にとめた。
でも、この杖ならきっと大丈夫。
ほのあは冷静に考えると謎の確信を元に、バケモノの周りを飛び回り、炎の球を飛ばす。
かけるものは命ではあるものの、どこか楽しかった。
それはきっと、自分の姿と、杖にあったのだろう。
しかし、いつまで経っても変化は起こらず、ただただ戦いが長引くだけであった。
「はぁ…これ…本当に倒せるのかな…?」
弱音を吐いた瞬間、下から足が迫って来ていた。
「あ…」
もう遅い。
足は思い切りほのあの体を叩き、飛んでいたところよりもさらに上へ吹っ飛ばした。

「きゃああああああっ!!!」


幸い、上空へ吹き飛ばされたので体を追い打つものは無かったが、十分に痛い。
勢いや大きさの割には痛くはなかったが、かなり痛いことには変わりない。
目を開けると、自分に大きな口と牙が迫る。
その時、ほのあの頭に浮かんだ事は1つだった。
なんかドーンと決める時も同じ呪文
アリスの言葉だ。
何か、何かないだろうかと思った末の思考だった。
両手で杖を握る。
そして…

「フレアスター!!!!」


大声を出した以上の声が響き渡り、杖は光り輝き、その炎は瞬時に星を描く。
そして大量の球となって、バケモノを焼き尽くすように降り注いだ。

「オオオォォ……キャアアアアアア!!!」


初めて聞いたバケモノの声は、耳をつんざくようなものであったがすぐに止み、分解されるように消えていった。
「や、やっ、た…?」
ハァハァ、と息を整えると、小さな足音が近づいてくるのが聞こえた。
予想通り、さっきの女の子と男の子だった。
2人は並ぶと、
「「ありがとうございました!!」」
と少しズレながら声を合わせ、深くほのあに頭を下げた。
そして走り去っていくのを見送ると、その方向にたくさんの人がいて…
【ひっ、人が、たくさん!?】
急に恥ずかしくなって、ほのあは顔を真っ赤にしながらその場を飛んでその場を離れた。



「えっ、そ、そのまま帰って来たの!?」
モニターからアリスの声が響く。
「そんなこと言われても…
どうやって戻るんですか!?これ!!」
ほのあは結局、目立つ服装のまま自分の家に帰って来たのだった。
「幸い……見られてはないようね。
でも解除方法忘れてたわ。ごめんごめん。」
「こ、これ、どうやってやるんですか!?」
「花握って。」
「花…?」
杖の先に咲いている白っぽい花に軽く手を触れる。
すると、また光が自分を包んだと思うと今度は一瞬で、風も起こさずに終わった。
最初の、暗い色の服に戻っていた。
「戻りたい時にそうすりゃ、戻ってくれるから。
んで、これも言ってなかったんだけど、」
「もっと早く言ってくださいよ…」
「あっはは、ごめんごめん。
あの、あれよ!正体、バレないでね?」
「えっ?」
「想像してみ?バレたらどうなるか。この世界に魔法はないからね?」
見たこともない魔法を知りたがった人間がここに押し寄せ…
大変なことになるという結論は簡単に出た。
「大変…ですね…」
「でしょ?変身してる間は名前さえ言わなきゃいいように、色々なってんだけど…
フードとか、内臓マイクとか。」
前を見にくいフードは、顔を隠すためだったのか。服を変える理由も、きっとそこにあるのだろう。
ほのあはそう考えた。
「だから、変身する時も気をつけてね?解除も。
あの変身ヒロインは、灰園ほのあであることはいわゆる秘密なの。」
「は、はい、わかりました…」
「よし!それじゃあ、今度はタンスのとこにかかってる服でも着て、財布…通貨入ってるやつ持って、
今日食べるものでも買っといで。いや、食べてきてもいいけど…
その服ん中に地図やらなんやら入れといたから。」
「え、供給食料は…」
「その代わりに通貨だから、自分で選んどいで。
それは自由に使っていいのよ。ある限りだけど。」
「は…はい!いってきます!」
その言葉を聞いたアリスは、通信を切った。
「…ま、選ばせて困ることはないだろうね。」
その顔はやはり、愛理と同じものだった。



「ほら!さっき言ったフレアスター!」
次の日の帰り道、小さな端末に映る昨日の自分の姿を見せられたほのあは、ただただ何も言えずに思考停止していた。
「こういうのガチであるもんなんだね~…撮れるとは思わなかったのよ!
名前はわからんのだけど、フレアスターっつってたから、そんままフレアスターって
呼ばれてるみたいなんだけど…」
声こそアリスのものだが、全く違うような反応のまま、ほのあに語り出す。
【あたし、やっぱりとんでもないことに巻き込まれちゃった気がします…】
ほのあは内心不安になりながら、愛理の話を聞いた。



次回予告
「あたしは三浦奈々!ほのあちゃんより1個下!お隣さん、よろしくね!」
「は、はい、よろしくお願いします…!」
「オレは治田蒼太。奈々の従姉弟。オレはあいつとは反対の隣。よろしく。」
「よろしくお願いします。えっと、それは…」
「ランドセル?だってオレ、まだ小6だし。」
「小6…?」
え、えっと、この2人って、もしかしてまたそっくりさん…?
次回、お願い守って!フレアスター☆第2話、
『お隣さんはあの姉弟!?記憶が混乱しちゃいます…!』
来週もいきます!フレアスター!!



嘘です。来週も続きません。
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