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Start to the Succeed Loop

フレイヤが壊れた。
次に壊れるとしたら、ジーソ。
あたし?あたしは大丈夫。
だって世界が守ってくれるようなもんだもの。
いくらここがあたしの想像力の暴走であったとしても、世界は世界。
世界1つがあたしという人間が正気で、永遠に生きられるようにしているわけだから。
自分が存在するために。
だからあたしのそういう心配は無いわけだけど、
あたしが"どう思うか"。これは別だよね。


継廻の始まり


「こんにちは!また、何かの依頼ですか?」
「お、フレイヤも来たか!」
「そ、魔物退治ー」
その日、それまでは別に何があったわけでもなく。
この日は先にジーソが来ていて、依頼の話をしていたところだった。
「今回はデラコラ洞窟ってとこのガスボムダ。名前のとーりガスだし、バクダンの形してるんだけど、まあ、中ボスクラス」
こいつの初出はピクストの何作目だっけ、割と古参だったような気がする。
「これなら、フレイヤさんも行けるんじゃないかしら」
「ほんとですか!?」
「でも、ガスで爆弾って…危なくないか?」
「でもでも、逆に言えば燃やせば終わりよ。そしたら爆発から身を守るだけ」
フレイヤの事がどうも心配なジーソの質問にも答えたところで、あたしはもらって来た魔法陣の紙を手に、外に出る。
2人もそれに続いた。



「…さっき、燃やせば終わりっつったけど、割とそうはいかないかもしれん」
洞窟についた…はいいんだけど、こいつ、パッと見からして脆い。
これ下手するとガラガラ崩れ落ちちゃうやつですやんやーだー!
「じゃあ結局フレイヤはどうすんだよ」
「うーん…援護!徹底的に援護よろ!特にジーソ!」
「えっと…じゃあ、攻撃を防げばいいですか?」
「うんそれで!ジーソもいいでしょ?」
「ああ…そうだ、しっかり離れてろよ?すぐ投げれるようにな」
というわけで、先頭ジーソ、中間あたしの後ろにフレイヤという、割と通常運転で中に進む。
そしてご対面。寝てる。
「…ふいうちでよろしいと思う?」
「いいだろ。どうする?」
「雷なら安パイかしら」
「あ、でも、導火線には気をつけてくださいね…?」
「んじゃ、何がいいかなあ…ロープでいいか!」
あたしは魔力のロープを出現させる。
「伸び~る伸び~る笛を吹かずに蛇のごとく伸び~るのだ~♪」
「いいから早くしろ!」
「はいはい、っとでーきまーしたー!」
あたしの手から伸びたロープは確実に、締め付けない程度にガスボムダの周りをグルグルと。
コイルほどは引き締まってない巻き方のそれを、左手も添えて両手でギュッと握る。
さて、なんて言おうかなあ…
「目覚まし電撃!ザ•スパーク!!」
あたしの手からロープへ、電撃が走る。
バチバチバチといい感じで電流の流れたガスボムダは目を覚ます。
…声が文字に起こせないのはご愛嬌。
「はいっ、あとよろしく!」
結局、こいつを倒すのにかかった時間は…10分ほどだったかな。



「おふたりー!今日はどこで食う?」
「うわっ、なんだその金の量!?」
実はあんなボロっちい洞窟だったのと、爆発の危険性からしてそこそこのお値段がかかっていたガスボムダ。
めっちゃ儲かった。1500円の金貨…何枚?
少なくとも、あたしの顔ぐらいは量として袋に入っていた。てか入った。
レディ•マミィもよくやったねえ、と言うぐらいの依頼だ。
請ける時も大丈夫かい?なーんて言われたもんだからね。
ちなみに、なんでそんなに難しかったかというと、あいつ、魔防高いんだよ。
炎以外はあんま効かなくて、もちろん物理攻撃も魔力込めないと効かなくて、あっという間に魔力切れを起こす。
でもあたしはそこらへん、あんま気にせずやってきたのでまあ、この通り。
「実はさっきの、めーっちゃお高い依頼でして。外食できるよ!」
「い、いいんですか!?」
「いや、悪かったら言わん…」
「じゃあオレ、バイキング行きたいなあ、肉食いたい!」
「ひ、昼からですか!?」
「じゃ、夜は寿司で?フレイヤは何食いたい?条件に入れて店行けばよろしでしょ」
「え、えっと、じゃあ…デザートがたくさんあったらいいなあ…なんて…」
「よし探す」
と、探した夜のお店だけど、結局行けたのは今んところでも数回でしかなかったりするんだよなあ…
でもそんなことまだ一切知らんあたしは割と全力で店情報を集めたりした。



「はーーー、食った食った!!」
「いやお前あんま食ってねーよ?」
「しょーがないじゃないあたし胃袋ちっせーんだから!」
「夜ご飯までに、少し動いた方がいいかもしれませんね…」
まだ外は明るいわけだけど、腹一杯なあたしらは、とりあえずあたしん家で一休みすることに。
つまりはその帰り途中だったんだけど。
「アリス」
「ん?」
「なんだあれ…」
ジーソに言われて振り向くと、何かがあった。
後ろから、何か真っ黒な空間が迫ってくるのだ。
「ひっ!?」
「確かになんだありゃ…」
「おい、近づいて大丈夫なのか?」
「悪意は感じない。だから、攻撃ではないと思うんだけど…」
あたしは引き返してそれに近づいていく。
怯えるフレイヤと、構えるジーソが続く。
お互いが近づくと、相対的に接近スピードが増すのはなんとなくわかること。
真っ黒なモヤは、あたしらをのみ込んだ。
「なんだ、これ」
何かが、パラパラと周りに舞う。
「あれっ?」
フレイヤも、ジーソもいない。
代わりに、そのパラパラが、いたはずの場所に多くかたまってある。
そしてあたしは、察しが悪くない。
「は!?え!?何これ!?」
notギャグな大パニック。
何の予兆もなく、この世界は崩壊を始めたのだ。
ここは真っ暗な空間じゃなく、この世界が"あった"場所。
たまたま黒く見えるだけで、ただの"無"の空間。
そう考えるのは、決して難しくない。
その空間は、さっきまで向かってた森の方へ、どんどん進んで広がっていく。
あたしのそばにまとまってたパラパラは、もうどこかへ行ってしまった。
「brrrrrr…っと」
あたしはいつも通りの魔力の板にエンジンをかけて発進する。
あまりにも急だったからか、もう何も残ってないからか、なんか変な感じ。
そういえば、人と別れる時って、割とあっけなく終わってしまうよなあ、ってことを思い出した。

もちろん、これは生死ではない話だったんだけど。



あたしが急に落ち着いたのは、あたしの疑問が一瞬で解決してしまったからである。
この世界に来たての時、世界の性質は、世界そのものがあたしに教えてくれた。
も少し一般に言うと、本能的に理解が及んだ、って感じかな。
今回も、世界があたしに教えてくれた。
『消えているのは想造世界じゃなくて、その中の1つの世界』だ、って。
つまりアース、アースみたいな感じ。
想造世界の中の無数の小世界のうちの、あたしが今いる世界だけが消えている。
でもどうやらそれよりは規模が大きくて、日本という想造世界のとある都道府県の中のA市が消えてて、A市の中に今この世界とアースの世界という町が存在していて…
うーん、自分でもわけわかんなくなってくる感じ。
とにかく、たぶんアースも無事じゃないのかなんなのか、見つからんかったのよ!
そんな事を理解したあたしが行き着いたのは、久々な場所。
そう、世界の中心。
でももうもはや、崖ぐらいしか残ってない。
それも小さい。
なんでそんなんなのに世界の中心だってことがわかったのかっていうと、魔力が増大されたから。
世界の中心といえばあたしのチート場所。
やろうと思えば、何でもできそーな場所。
「…なんっもないよね。…ってほどではないか」
もはや他人などいないので声を出すことを一切躊躇わないあたしは、崖の先端に何かがあるのが見えた。
これは、もしや…
「あたしがアースレジェンドぶっ込んだとこか」
それで、あたしは思いついた。

「…これで、戻せばよいのでは?」

そこで使ったのは時空の魔導。
ココロの魔導の代わりに、アースが得意だった魔導。
チート場所であるここなら、あたしだって使える。
その結果が招いたのは、ゲートの出現。
かつてアースレジェンドをぶっ込んだ核は、何かのゲートになっていた。

これは見たことある。アースが使っていた…
「やり直せ、ってことなのね」
なるほどこれがこの世界の生存本能、と思いながらあたしは記念すべき第1回ゲート通過をした。
…この時はそんなこと思ってないよ。2、3回はあるかもしれなかったけどさ。



気配がした。
「…アリス」
「413回目」
今回"も"、結局何も変わらなかった。
細部は違えども、大まかな流れはおんなじ。
「ジーソは毎度毎度、よく逃げるわよねえ~…今回はどこで1人になったの?」
「どこで、って…何でそんな事」
「フレイヤの事がちょっと聞きたいだけ。つらかったら無理に言わなくてもいいよ。あたしそーゆー趣味じゃあ…」
「そういう事を聞いてんじゃねえ!!…アリス、お前は何か知ってんのか!?」
「あのね、

崩壊発見から30分、この世界は終わるの。」

あたしは何度このセリフを言ったんだろうか。
ほぼ毎回、もうこれは毎回言ったろう、という事で言ってる。
すると、大体ジーソは同じ返しをする。

「…どういう事だ」
そしたら、あたしはこのループの説明をする。
そして全消滅の時間が来たら、おそらく何も飲み込めていないジーソを置いてゲートに入っていく。
すると、また最初の、フレイヤがうちに来る前に戻るのだ。
いや、正確にはもっと前、ジーソが来る前かな。
そのあとは、ちょっとずつ、時にはガラッとやる事を変えてみるんだけど、
結局は変わらない。
崩壊が始まる時間や場所もそれぞれだけど、どう足掻いてもジーソ以外は逃げ切る事は出来ない。
おそらく、ジーソは大体、フレイヤと一緒に逃げるか、先に逃がすかしてると思うんだけど、それでもフレイヤは助からないのだ。
そしてこのループの恐ろしいことに、特に何にも考えないでいると、毎回同じ事を言って、毎回同じ事をしているのだ。
それも無意識。つまり、鍵となるのは、いかにこの無意識の行動とは違う事をするか。
ループものといえば違う行動をする事。
それを心がけることになった。

そんなことを2000回近く繰り返していると、その2000回到達の割と直前に、エラーが起きた。
さすがに機械もこんだけ動けば間違うということか、ジーソじゃなくてフレイヤが来た。
1995回目のその時は、あえてガスボムダを爆発させ、洞窟をぶっ壊し、フレイヤとジーソ、両方を連れて来た回だった。



「アリスさん、教えてください。
アリスさんが知っている事、全部!」
そう、フレイヤがあたしに言ってきた1997回目。
エラーは割と深刻なものだったらしい。
なんと、フレイヤはあたしみたいに記憶をそのままに繰り返してしまったそうな。
このために余らしたのか、って感じの長めの時間を使って、フレイヤには話せる事を話した。
最初こそは、フレイヤも張り切っていたんだけど、そのうち、精神的な疲れが見えてきた。
現実と違って二次元ってのはその辺わかりやすく出るもんで、6回目ぐらいになってくると元気が無くなってきて、8回目ぐらいにはクマっぽいのが見えていた。
正直、これは心配していた事で、予想通りではあったんだけど、フレイヤになってからの9回目は、行動バリエーションも兼ねて、フレイヤを休ませた。
一応、ジーソもつけといた。
ふと思ったけど、フレイヤさんの消耗が思ったより激しかったのは、ジーソさんが毎回目の前で消えるのを見てしまったからかもしれない。
ただえさえ、そんなに精神強いわけじゃないだろうに…
そしてその回、フレイヤは来なかった。



10回目、フレイヤは精神崩壊。
何もできなくなってしまったのである。
体は動かないし、表情も動かない。
声も出さないし目の光も無い。
来なかった時には何をしたのかと思ったけれども、可能性としては、もう逃げなかったのかもしれない。
でも、おそらく、この無限地獄から逃れる事…つまり、記憶が無くなることは無いだろうと思った結果がこれだ。見事的中。
しかも厄介なことに、精神崩壊したからといって、気絶したわけじゃない。
つまり、現在進行形で無限地獄のオーバーキル、味わい続けているのだ。
ただそんなことを目の前のジーソに言ったってどうしようもない。



って思ってたら、そのジーソの様子も、2007回目頃から、ちょっと違和感が出始めた。
以前通り、最後にはまたジーソが来るようになったのだが、なんか落ち着いているのだ。
まさかまさかと思っていた2020回目、まさかのカミングアウト。
フレイヤが壊れた2004回目から、フレイヤに起こっていたエラーが、ジーソに引き継がれてしまってたらしい。
握っていた人物を精神崩壊にまで追いやったエラーであるバトンが、見事に受け継がれた。
「ちゃんとここに会いに来てやるよ。それで、2人で考えるんだ。あいつを救う手を」
「それをやって、フレイヤは…」
「オレはならない。こうなった以上な」
どこか何かと素直なジーソのこと、本気なんだろう。
また精神崩壊する前に、記憶を消してしまう方がいいんだろうか、とも思ったけど、それもたぶん一筋縄ではいかない。
そもそも現時点でフレイヤを超えていて、あたしとしてもフレイヤよりは大丈夫だとは思うんだけど…わからない。
だって今までで2000回は繰り返されてもおかしくないことがわかってるんだから。
終わらない限り、何度も何度も前に進まず、同じ時間を繰り返さなければならない。
フレイヤがああなってまでも変わらなかったこの結末を。
フレイヤがあんなんだし、これからはここだけじゃなく、ガッツリ話し合いとかできるのかしら?
でも、もう割とあたしは案を出しきってるのに。
何をやったら明日に進むんだろう。


この"先"の結末は、誰も知らない。











アリスさん視点まで出してしまった…
でもそんなに長くなく、語りがメイン。
独白みたいなもんかもしれない。
しっかし、広がったねえサクシードループ…
でもこれ、たくさんある可能性のうちの1本のルートでしかないんだぜ…?
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